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私は小学生年代のサッカーの指導を2006年4月から始めました。
当時、自分が指導するチームに女子選手がいましたが、その頃は女子サッカーへの興味は今ほどのものではありませんでした。
しかし、当時は女の子が1名いて、その子はうちを卒業する時に中学校でサッカーを続ける道がなく、他の部活をすることになりました。
指導者仲間に誘われて、初めて女子高校サッカーの世界を知ることができました。
初めて見たのは十文字高校と都立飛鳥高校。
衝撃を受けたのです。
彼女たちの一体感と精神的な強さを目の当たりにして。
魅力に引き込まれ、以来いくつかの試合を見に脚を運んだ記憶があります。
それから数年経った中で、トレセンでトーマスカップを指揮させてもらったり、気が付けば技術部長も経験させてもらえました。
トレセンで関わった子たちがプロになったり、強豪高校のレギュラーとして全国高校サッカーに出場していく過程を見ることができたり、色んな経験をすることができました。
あと、当時仕事の機会でスペインに行き、大きな大会の引率をすることができたり、スペイン人コーチたちの指導を見て学ぶ機会もありました。
世田谷区内の女子サッカーに目を向けることに。
トレセンスタッフで女子に強く関わっている人がいまして、小学生男子に比べると、女子小学生はトレセンとかの機会が少ないことに目を向けました。
もともと男子の中に混ざってプレーしたり、女子チームで活動をしても下の学年の子たちと混ざってプレーする機会が多い現状に対して、新しい環境を作る必要性を考えたのです。
そこで、区内のチームに所属している女子選手たちを集めて選抜チームを作りました。
実際に指導をしてみると、女子は男子に比べると精神面での成熟が早いせいでしょうか、とても理解力が高い印象を強く受けたのです。
あと、区内の子たちの実力の高さにかなり驚かされました。
彼女たちの進路先はクラブチームやなでしこ下部組織に進むことがほとんどでしたが、数名そのどちらにもいかない子もいました。
私は、上祖師谷中学校サッカー部でも指導をしていまして、公式戦にも帯同することもあります。その会場で別チームに関わった女子選手がいたこともありました。
試合には全く出ることができず、その光景を前に、私が指導したチームにいた彼女のことを思い出したのです。
既に私は上の記事の問題に直面していたのです。
それから今までの女子サッカーとの関りの点と点が結びついて、自分に何かできることはないかと考えるようになったのです。
プロを輩出したい、強いチームを作りたい
そういった思いよりも、行き場がない彼女たちのために環境を用意したいという気持ちがつよくなったのです。
「環境を用意しても、利用するには高い費用を払わなければならない」
これって、質のいい環境であれば当たり前のことなのかもしれませんが、当たり前とは私には思えなかったんです。
「どうしてスポーツをするのに高いお金を払うのだろう?」
単純にそう思ったのです。
今まで私が勉強してきた中で、スポーツ本来の意味について考えるきっかけがあり、こういった思いが芽生えたのです。
この考えにしていきたいんです。
でも、楽しければいいってことでもない。
中にはもっと本格的に取り組みたい子もいるはず。
そういった子たちの要望に応えるだけの経験や能力が今の自分にはあると判断したのです。
体験期間として始めてみてわかったことがあります。
それは、やっぱりこういう環境は必要なんだな、ということです。
これについては次回の記事で述べたいと思います。
長文でしたが最後まで見ていただいてありがとうございました。
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